京都を舞台にしたミステリー小説の「京都寺町三条のホームズ」
場所は「京都寺町三条」で「ホームズ」と有名探偵の名前をかたどったいかにもミステリーを感じさせる作品ですが、ミステリーだけでなく、「いけずな京男子」を主軸にした京都観光や恋愛要素なども複合された作品で面白いのでおすすめです。
◆登場人物
・家頭 清隆(やがしら きよたか)
主人公のイケメンの大学院生で「いけずな京男子」です。
家(ホーム)に頭(ず)でホームズさんとよばれているようですが、作中の推理力はまさにホームズです。
・真城 葵(ましろ あおい)
本作のヒロインの女の子です。女子高生です。ちょっと独特なホームズさんに対して、普通にかわいい純心な娘(こ)です。
・円生(えんしょう)
ホームズさんと対決するライバル的な存在で、贋作師です。贋作がホームズさんにばれたあと、なにかにつけてホームズさんを敵視し、偽物を使った謎かけなど勝負事を仕掛けたり、いろいろと挑戦的なやりとりが繰り広げられます。
・梶原 秋人(かじわら あきひと)
事件をきっかけに知り合う俳優の卵です。登場後、なにかとちょくちょく現れるムードメーカー的な存在です。
・家頭 武史(やがしら たけし)
ホームズさんのお父さんです。通称店長。鑑定師としてはいまいちですが、時代小説家として人気があります。店番がてら小説を書いています。すごくいい人です。
・家頭 誠司(やがしら せいじ)
ホームズさんのおじいさんです。通称オーナー。現役バリバリの国宝級の鑑定師です。元気がありあまっているようで、作中でもホームズさんをいろいろことに巻き込んだりして困らせています。
◆ジャンル
タイトルどおり、京都を舞台にしたミステリーですが、その設定はタイトル以上にいろいろ複合されています。
メイン:「いけずな京男子」+「ライトミステリー」+「恋愛」
サブ:「鑑定士」「京都観光」「カフェ」
あえてメインで「いけずな京男子」を先に書いてますが、本作シリーズを読めば読むほど、ホームズさんの京男子っぷりが感じれると思います(笑)
◆ジャンル要素毎のポイント
・いけずな京男子
絵に描いた餅のような「京男子」っぷりがすごく発揮されています。
その要素がマッチする人にはすごくおすすめです。
・ライトミステリー
ライトな感じで、頭を悩ませるような複雑な伏線もなく、シンプルで非常に読みやすいです。
・恋愛
巻数を読み進めていけばいくほど、ミステリーの謎解きよりも主人公とヒロインの恋愛関係の進退のほうが気になってくる展開になります。
読み始めは京都のライトミステリー目的だったのが、最近はこちらの要素のほうが気になって購入しているといっても過言ではないかもしれません(笑)
・鑑定士
主人公が骨董品店の見習い鑑定士なため、歴史的な諸説などを踏まえて美術品や骨董品について説明してくれるので普通に勉強になります。
過去に行ったことある施設や今後行く施設で該当する骨董品・美術品があると「そうだったんだ」と感慨深く観れるのでいいと思います。
・京都観光
謎解きの舞台や、主人公とヒロインのデート場所がそのまま京都観光できる場所になっています。
特に主人公はかなりうんちくを語るタイプで、骨董品・美術品と同様に詳細を教えてくれるのですごく参考になります。
・カフェ
まだ、少ししか紹介されていないのですが、主人公が京都のカフェを制覇したと豪語していることから、これからもちょくちょく出るのではないかと思います。
◆最後に
京都を舞台にしたライトミステリーが好きならまずおすすめです。
さらに、「いけずな京男子」「恋愛」「京都観光」が気になる方はさらにおすすめだと思います。
現在(2017年9月)で7巻まで出ていますので、上記のジャンルに興味があるかたは一度読んでみてはいかがでしょうか?
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